ビールグラスに香りを吹き付ける!? ペローニが都内でコラボイベント

アサヒビールは2025年5月15日(木)から6月15日(日)まで、プレミアムイタリアンビール「ペローニ ナストロアズーロ」と、イタリアのファッションブランドDIESELが運営する都内渋谷区のレストラン「Cucina Diesel Farm(クッチーナディーゼルファーム)」とのコラボレーションイベント「THE HOUSE OF PERONI EXPERIENCE」を開催しています。
イタリアンスタイルを体現するビール
アサヒグループとして「ペローニ」ブランドをどのように世界で広めていくかを考えたうえで、「規模が大きく、かつアサヒグループがシェアをしっかり持っている日本のマーケットは非常にポテンシャルが高いと判断し、特に注力している」と語るアサヒビールのラークワージー氏
ローマの暑い夏に合うプレミアムでかつ飲みやすいビールを目指して1963年にイタリアで誕生したという「ペローニ ナストロアズーロ(以下、ナストロアズーロ)」は、バランスのとれた苦味とかんきつ類のスパイシーな香りに加え、キレの良さとスッキリした後味で日本の長く暑い夏にもぴったりとのこと。味わいだけでなく、スタイリッシュな“イタリアンスタイル”を体現するビールとして世界で人気を博し、現在は世界70カ国以上で販売されているとしています。
アサヒグループは2016年にSABミラーからペローニ社を買収し、2018年から日本国内でも「ナストロアズーロ」の販売を開始。最大の市場であるイギリスをはじめ、TOP5の市場となるイタリア、アメリカ、ルーマニア、オーストラリアと同様、「今後は日本が世界TOP5規模の市場になると確信している」と語るのは、アサヒビール グローバルビアブランド室長のニコラス ラークワージー氏です。「ナストロアズーロ」はアサヒが展開するグローバルなビールブランドのポートフォリオのなかでも、「アサヒ スーパードライ」とともに特に注力している高付加価値商品であり、今後はブランドの認知拡大や特別な飲用体験の提供を通じ、国内で10万人規模の体験機会の創出を図っていくとしています。
ドメスティックな大手メーカーが強くインターナショナルブランドのシェアが1%以上未満に留まる点などを含めて、‘Best Unique Market’とワークラージー氏が表現する日本市場は、消費者の品質に対する期待値が非常に高い点も大きな特徴。そうした環境のなか、「ナストロアズーロ」の日本展開については、アサヒグループが製造・販売することで国産ビールに近い売り方ができる一方、国産ブランドとは異なるイタリアスタイルの世界観を持つプレミアムビールとして差別化を行うことにより、「インターナショナルとドメスティックの“狭間”」(ワークラージー氏)に勝機を見出しているとしています。
体験価値の提供が成長の鍵に
業務用市場における展開では、「アサヒ スーパードライやアサヒ生ビール(マルエフ)で取り切れない領域として、海外をルーツとするレストランだけでなく、たとえば国産の割烹料理屋様など、“他と異なる体験価値を提供したい”という部分に共感いただける店舗様に『ナストロアズーロ』を提案していきたい」と語るアサヒビールの相川氏
日本市場に参入した2018年に比べて取扱店の数は10倍以上に伸長したという「ナストロアズーロ」は、2025年4月時点ではおよそ5,800店舗(※)の飲食店で取り扱われており、2025年は約1万店に取扱店舗拡大を目指すとのこと。「まずは業務用市場において、他とは異なるイタリアンスタイル、No.1プレミアムイタリアンビールとしての飲用体験の提供し、ブランディングしていくことが成長の鍵になる」と語るのは、アサヒビール グローバルビアブランド室 ペローニ ブランドマネージャーの相川 賢太郎氏です。
そうした飲用体験の提供とブランディングを目的として、同じイタリア出身のブランドである「Cucina Diesel Farm」とともに、「食を通した体験価値とカルチャーの発信を行っていきたい」(相川氏)との思いで開催するのが、今回のコラボイベント「THE HOUSE OF PERONI EXPERIENCE」としています。
※ 樽・瓶の取扱店舗数
“プロフューモ”という新体験
イベントでは、コートレッタソースに「ナストロアズーロ」を使用したという限定コラボメニュー「和牛のコートレッタ with ペローニスペシャルソース」(写真左)とのペアリング体験に加え、イベント限定のコースターやグラスも提供していく予定
ブランドロゴを記載したテーブルクロスや装飾物などをしつらえた空間で、ペローニの世界観に浸りながら特別な演出で提供される「ナストロアズーロ」を、イタリアの郷土料理とともに楽しめるという「THE HOUSE OF PERONI EXPERIENCE」。期間中に提供される「ナストロアズーロ」は、その爽やかな味わいを一層引き立てるべく、ビールが注がれた専用グラスにシトラス香のフレグランスを吹きつけるという、新しいビールの飲み方「プロフューモ」が行われます。
「プロフューモ」はこれまで、主にスポンサーシップをしている海外イベントで実施していたそうですが、今後はペローニブランドを広く展開していくための大きな投資として、飲食店としては世界で初めて日本市場で導入していくとのこと。「ただ単に『ビールを飲む』『食事を楽しむ』以上の体験価値を、プロフューモを通じてお届けしたい」(相川氏)としています。
シトラス香で一層引き立つビールの風味
口に含んでも大丈夫な国産の香料を使用しているという「プロフューモ」。店舗スタッフの方が専用グラスの側面あたりにシュッと吹きかけると、テーブル上に爽やかな柑橘の香りが漂い、「ナストロアズーロ」のスッキリとしたフレーバーが一層際立つ印象でした
5月15日(金)に都内「Cucina Diesel Farm」で開催された「THE HOUSE OF PERONI EXPERIENCE」の体験会に、Always Love Beer編集部も参加してきました。体験会では、まずは専用グラスで運ばれてきた「ナストロアズーロ」をそのまま味わって、すっきりしたマウスフィールやプレミアムビールらしいモルト由来のうま味を堪能したのち、目玉である「プロフューモ」が行われました。
店舗スタッフの方々が、液面ではなくグラスの側面付近に、まさに香水のようシュッと吹き付けて香りを纏わせるという「プロフューモ」。IPA等のビアスタイルで楽しむような“立ち香”や“含み香”とはまた異なり、グラスを手に取る前からビールを口に運ぶまで、テーブル上での一連の動作すべてが常にシトラスの鮮やかな香りに包まれた状態になり、非常に飲み気や食欲がそそられる時間になりました。
「ナストロアズーロ」のきりっとした苦みや柑橘系のアロマが引き立ち、重層感のある「Cucina Diesel Farm」のお肉料理とも相性は抜群。体感温度が涼しげになるような感覚もあって、5月以降、さらに蒸し暑くなっていく夏に体験すると、さらに「プロフューモ」の“威力”が発揮されるのではないかなと感じる体験会でした。
「THE HOUSE OF PERONI EXPERIENCE」開催概要
- 名称
- THE HOUSE OF PERONI EXPERIENCE
- 場所/住所
- Cucina Diesel Farm/東京都渋谷区渋谷1-23-16 cocoti 1F
- 営業時間
- 11:30~23:00(FOOD L.O.22:00 / DRINK L.O.22:30)
- 定休日
- 不定休
- コラボメニュー
- 「和牛のコートレッタ with ペローニスペシャルソース」+「ペローニ(ドラフトビール)1杯付き」2,800円
- 備考
- 通常営業時のメニューも提供
- Webサイト
- 「ペローニ」ブランドサイト
「Cucina Diesel Farm」公式サイト
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Posted by shioriworks0520
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