国内ビール初の地理的表示(GI)取得も目指し岩手の15醸造所が連携!

岩手クラフトビールアソシエーション

岩手県内のビール醸造所全15社で構成される「岩手クラフトビールアソシエーション(以下、ICA)」は2025年4月24日(木)、4月23日の“クラフトビールの日”(※1)に際して、岩手県内のクラフトビール市場動向に関する調査結果を公表しました。

※1:1516年にドイツで「ビール純粋令」が発布されたことに由来

 


クラフトビールのシェアは全国平均のおよそ3倍

岩手県内のクラフトビール出荷量推移 (調査対象:ICA 参加団体15 社)

岩手県内のクラフトビール出荷量推移(調査対象:ICA 参加団体15社)

調査結果によると、岩手県におけるクラフトビール出荷量は前年比100.5%とほぼ横ばいだった一方、県内ビール消費量に占めるクラフトビールの割合は約3.1%。国内のクラフトビール市場シェア約0.95%(※2)と比較すると全国平均の約3倍に相当しており、「全国的にもクラフトビールのシェア率が高い地域と言える」とのこと。県内向け出荷量は全体の約35%にのぼったとしています。

※2:2022年度に発表された日本クラフトビール業界団体連絡協議会の調査による

 

岩手クラフトビールアソシエーション

2024年4月に設立された岩手クラフトビールアソシエーション 設立(2024年4月)

こうした現状も踏まえつつ、今後の活動予定として、2025年度は会員相互の連携・交流をさらに深めるとともに、ビールの品質向上と市場拡大に向けた取り組みを進めていくというICA。また、岩手県産大麦の生産拡大を受け、県産麦芽の使用についての具体的な検討を進めるとともに、GI地理的表示)の取得に向けた勉強会等を通じて知見を深めていく方針。クラフトビールとしては国内初のGI取得を目指し、地域資源を活かした高付加価値のビールづくりを推進していきたいとしています。

 


県内ブルワリー15社で交流

2024年10月に開催された岩手クラフトビールフェス

2024年10月に開催された岩手クラフトビールフェス

ICAは2024年4月、岩手県内にあるクラフトビール事業者全15社(開業予定も含む)で設立された団体で、ブルワリー同士の交流、情報交換、勉強会などを通して、クラフトビールのさらなる品質向上や需要拡大、普及を目指すとしています。昨年、ICAとして初開催したビールイベント「岩手クラフトビールフェス」は、2日間で推定6,000人の来場があったそうです。

岩手クラフトビールアソシエーション 参加ブルワリー

・株式会社ベアレン醸造所 (岩手県盛岡市北山1-3-31)
・世嬉の一酒造株式会社 (岩手県一関市田村町5-42)
・315BEER (岩手県奥州市水沢袋町6-26)
・株式会社BrewGood (岩手県遠野市中央通り5-14)
・株式会社遠野醸造 (岩手県遠野市中央通り10-15)
・株式会社あさ開 (岩手県盛岡市大慈寺町10番34号)
・陸前高田マイクロブルワリー (岩手県陸前高田市気仙町字町308番地5 発酵パークカモシー内)
・株式会社トルクスト (岩手県花巻市大通り1丁目7-40)
・ヘリオス酒造株式会社 沢内醸造所 (岩手県和賀郡西和賀町沢内字貝沢3-647-1)
・ノイモンドブルーイング (岩手県一関市大手町7-36さくらビル2階)
・さくらブルワリー (岩手県北上市大通り4-8-5)
・株式会社グッドワンリフォーム (岩手県盛岡市八幡町18-32)
・上閉伊酒造株式会社 (岩手県遠野市青笹町糠前31-19-7)
・泉金酒造株式会社 (岩手県下閉伊郡岩泉町岩泉字太田30番地)
・株式会社太極舎 (岩手県八幡平市松尾寄木1-474-6)
※ 順不同
 

 

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