東京⼯科⼤学の学生が発案！出汁の風味感じるクラフトビール発売

2025-09-23

羽田麦酒は2025年9⽉24⽇（⽔）、東京⼯科⼤学 デザイン学部と共同開発した、学⽣発案による蒲⽥発のオリジナルクラフトビール「包（ほう）」を、同社運営のオンラインショップと都内レストランで数量限定発売します。

地元ブルワリー3社と学⽣45名が参加

今回の取り組みは、地域における魅⼒の抽出からコンセプト⽴案、製造、商品化、宣伝、販売までのプロセスを、体験的かつ実践的に学ぶという東京⼯科⼤学のデザイン教育プログラム（※1）。4⽉〜6⽉にかけて、本プログラムに参加した同学部3年⽣の有志45名は、⼤⽥区内のクラフトブルワリー3社と連携のもと、12チームによる「新商品開発コンペ」を開催し、各社へのプレゼンテーションを⾏ったそう。その第1弾（※2）として、今回は⽻⽥⻨酒と3名の学⽣チームの協働による商品化が実現したとしています。

本プロジェクトにあたって、同学⽣チームは蒲⽥の街中をリサーチするなか、多国籍料理店などが並ぶ繁華街から昔ながらの銭湯まで、⼀⾒混沌としたイメージのなかにも、国籍や世代、暮らしを問わず多様な⼈々や⽂化を温かく受け⼊れる⼟地柄の「包容⼒」というテーマに着⽬。そのうえで、商品コンセプト、副原料案、味覚構成、ネーミング、ラベル、販促品などの提案をはじめ、メーカーと製品化に向けた協議や試作を重ねてきたとのことです。

※1：2024年に同学部の教員が本教育プログラム導⼊に先駆けて試験的に実施。オリジナルクラフトビール「⽩蒲⽥」 として商品化されました
※2：他の2社（2チーム）によるクラフトビールも、今後順次商品化される予定

出汁の⾵味が広がる味わい

そうして完成した「包（ほう）」は、上⾯発酵製法を⽤いた琥珀⾊の“アンバーエール”となりました。⻨芽の⽢みと鰹節・昆布・椎茸で取った出汁の⾵味がじんわりと広がる、苦みを包み込むようなまろやかな仕上がりとしています。

本商品は、飲む温度によっても⾹りの変化を感じることができるほか、炭酸を中程度の細かな泡に調整することで優しい飲み⼼地も追求したとのこと。また、パッケージなどのデザインは、丸みを帯びた「包」のロゴと、出汁の効いた豊かな味と多様な個性が混じる街のイメージをグラデーションで表現したとしています。

開発に参加した学⽣チーム（デザイン学部3年 ⽊原あかりさん、⼤⽵紀愛さん、狩野遥さん）のコメント
約3ヶ⽉の制作期間を経て、企画・デザイン・味作りまでを⾏い、クラフトビール「包」が誕⽣しました。蒲⽥の街に息づく”包容⼒”をテーマに、何度も議論や試作を重ね、想いをデザインや味わいに込めました。この取り組みを通して、商品作りの楽しさや難しさを学ぶと同時に、蒲⽥という街への愛着も深まりました。また、⽻⽥⻨酒さんのサポートで、⾃分たちのデザインが初めて商品として世に出るという、かけがえのない経験となりました。この街の包容⼒が、クラフトビールを通じて広がっていくことを願っています。

「包（ほう）」概要