アサヒユウアス、カカオ豆外皮を再利用したクラフトビール発売!

2024-01-24

アサヒユウアスは2024年1月15日（月）、クラフトビール醸造所（ブルワリー）8社と連携し、チョコレートの生産過程で廃棄されるカカオ豆の外皮を活用したクラフトビール8種と、アサヒユウアスが開発したリユースカップを、同社ECサイトにて数量限定で販売受付開始しました。

“カカオハスク”をアップサイクル

サステナブルクラフトビールやリユースカップを通じ、廃棄物をアップサイクルする取り組みの第1弾「CACAOMOIプロジェクト」から生まれたという今回の商品。チョコレートはカカオ豆を発酵・乾燥・焙煎・粉砕したものを練りあげて製造しますが、カカオ豆を覆う薄い外皮“カカオハスク”はチョコレートの口当たりが悪くなるため粉砕過程で取り除かれたのち、通常は大半が産業廃棄物として焼却処理されます。

今回の「CACAOMOIプロジェクト」では、そのカカオハスクを原料にしたクラフトビールとリユースカップを開発し、廃棄物の削減に取り組むとともに未利用資源が活用されました。

アサヒユウアスがプロジェクトオーナーとなり、チョコレートデザイン(株)が運営する横浜のクラフトチョコレート専門店「VANILLABEANS（バニラビーンズ）」が醸造用に規格化したカカオハスクを、本プロジェクトに参加したブルワリー8社に提供。そうして各ブルワリーが製造したオリジナルビール「CACAOMOIクラフトビール」（※）8種が、リユースカップ「CACAOMOIタンブラー」とともに、アサヒユウアスのECサイト「SUSTAINABLE CRAFT ONLINE SHOP」で販売される運びとなりました。また、VANILLABEANSの一部店舗では「CACAOMOIタンブラー」を、同社チョコレート「アマンドショコラ」とセットにして数量限定販売を行うとしています。

※：酒税法上は発泡酒

「CACAOMOIクラフトビール」について

「CACAOMOIクラフトビール」は、今回のプロジェクトに賛同したブルワリー8社が、それぞれの趣向や強みを生かして醸造したというクラフトビールです。

今回のプロジェクトにあたり、アサヒユウアスはアサヒグループ内でこれまで積み重ねてきたビール製造の知見を生かし、クラフトビール製造の開発支援にも取り組んだとのこと。そうして完成した8種のビールは、各醸造所などでも1月下旬以降に数量限定で順次販売が開始される予定としています。

参加ブルワリー

間伐材使ったリユースカップも

このほか、今回はアサヒユウアスが開発したリユースカップ「CACAOMOIタンブラー」も販売されました。

本製品の材料は、カカオハスク、間伐材の木粉、そしてリサイクルポリプロピレンとなっています。リサイクルポリプロピレンはプラスチック素材ですが、(株)メニコンのコンタクトレンズ工場で発生する未利用の端材を原料としており、新規プラスチックを利用していないそう。また、カップの表面は業務用食器洗浄機に対応する強度を維持するため、山中漆器の職人による“塗り"の技術によるコーティングを施したとしています。

「CACAOMOIプロジェクト」概要