自分らしい飲み方探す時間旅行へ。スマドリミーツで「タイムトラベル展」

アサヒビールが提唱する「スマートドリンキング(以下、スマドリ)」の推進を目指すスマドリ(株)は2026年5月13日(水)、跡見学園女子大学 中西哲准教授のゼミと連携した体験型展示イベント「タイムトラベル展 ~一杯から始まる、時代の旅~(以下、タイムトラベル展)」を、都内・渋谷区の「SUMADORI Meets(スマドリミーツ)」でスタートしました。開催期間は5月31日(日)まで。
本記事では、開催に先立ち5月12日(火)に「SUMADORI Meets」で開催された『「タイムトラベル展」メディア発表会』の様子も交えてレポートします。
歴史を巡ることでスマドリが身近に
渋谷区における社会課題の解決や、飲み方の多様性を尊重し合える社会の実現に取り組んでいる「渋谷スマートドリンキングプロジェクト」の一環として開催される今回のイベントは、お酒の歴史を巡りながら、現代のスマドリをより身近に感じてもらうことを目的にしたという体験型展示となります。
時代ごとに異なるお酒との付き合い方


「タイムトラベル展」で提供されるオリジナルカクテル5種:ミード・スピリッツ(上・左)、グリューワイン(上・中央)、ダーク・アンド・ストーミー(上・右)、プラムソーダ(下・左)、スクリュードライバー(下・右)
本イベントでは、お酒が生まれた古代、過酷な航海とともにあった大航海時代、日本独自の飲み屋文化が育まれた江戸時代などの歴史を紐解くとともに、各時代をイメージしたノンアルコールのカクテルを提供。それぞれの時代を生きた人々が、お酒との関わり方を環境に応じて変化させてきたことを学びながら、自分に合ったお酒や飲み方を探す体験を提供していくとのことです。そのうえで、単なる情報提供にとどまらず、「お酒にはこんな歴史があったんだ」「味や楽しみ方にはこんなに幅があるんだ」「自分に合った楽しみ方を選んでいいんだ」といった前向きな気づきを持ち帰ってもらうことを目指したイベントとしています。
本イベントでの提供されるカクテル
- <古代>ミード・スピリッツ(900円)
- 濃厚な味わいの葡萄ジュース、アランミリアを使用し、最古のお酒と言われるミードをノンアルコールで再現。スプーンにのせたはちみつをお好みで溶かしながら楽しんで。
- <中世>グリューワイン(900円)
- 中世ヨーロッパの時代に各地に拡がったドイツ発祥のグリューワインをノンアルコールで再現。アクセントにコーヒーを加えコクのある味わいに。
- <大航海時代>ダーク・アンド・ストーミー(900円)
- 大航海時代のカリブ海をイメージ。ラムフレーバーのシロップにジンジャービアのスパイシーさが加わった大人の味わい。ノンアルコールアブサンのハーブ感がアクセント。
- <江戸時代>プラムソーダ(900円)
- 江戸時代の百花繚乱な華やかさを表現。梅とストロベリーの相性も良い親しみやすいカクテル。
- <禁酒法時代>スクリュードライバー(900円)
- 禁酒法時代に生まれたカクテル、スクリュードライバーをノンアルコールで表現。シガーを模したお菓子を食べながら飲むのも楽しい一杯。
スマドリは多様性推進の渋谷区と好相性
2022年に(一社)渋谷未来デザインとともに「渋谷スマートドリキングプロジェクト」を立ちあげ、スマドリや適正飲酒の在り方について考えながら、その社会実装に取り組んできたというスマドリ(株)。「これまでの活動を通じて感じるのは、特に若い世代における飲み方の価値観が大きく変化している点だった。飲むか飲まないかの2択ではなく、自分にとって心地よい選択をするという考え方が自然に広がってきたと実感している」と語るのは、発表会の冒頭に登壇したスマドリ(株)取締役の元田済氏です。今回の「タイムトラベル展」は、そうした若い世代が考えたことを社会実装していく取り組みの第1弾であり、学生自身の視点で「これまでとこれからの飲み方を見つめ直す大変意義のある企画だと思っている」(元田氏)としています。
発表会では、元田氏、渋谷未来デザイン理事・事務局長の長田新子氏、そして渋谷区副区長の松澤香氏による対談も行われました。2021年のスタート以来、企業・大学・街でともに進めてきた「渋谷スマートドリキングプロジェクト」ですが、この5年間はさまざまな変化があったとのこと。20歳から39歳を対象に昨年行われた飲酒に関する意識調査では、スマドリの認知率が全国でおよそ50%、20-30代では60%にまで高まっているほか、積極的にノンアルコール飲料や低アルコール飲料を選ぶ人々の割合は、全国平均の33.7%に比べて渋谷は45.6%と、かなり高くなっているそう。一方で、「飲み会が好き」「お酒が好き」という回答も、全国平均より渋谷のほうが10%以上高いなどの結果が出ており、「意識の改革が進みはじめていて、スマドリを実践できる場が増えていることが調査から見えてきた」(元田氏)としています。 こうした点について、松澤氏は「飲む人も飲まない人も、飲み会の場やコミュニケーションで同じように楽しめることは非常に大事なテーマだと思う。飲み会での過ごし方の多様性推進はダイバーシティインクルージョンを基本構想とする渋谷区と通じるところが多いと感じる」と語りました。
産学官連携でスマドリのさらなる実践へ
また、産官学連携についても「区役所で全てを解決できるわけではないし、特に渋谷のように最先端のさまざまなカルチャーがある街で課題解決を考えるうえでは、産官学の連携がすごく力強く、ありがたいと感じる」という松澤氏。そのうえで、若い世代のアイデアを具体的に社会実装していくため、元田氏は「学生の方々の視点を大事にして、うまく形にしていきたい。たとえば適正飲酒の話でも、(我々が行うと)説教くさくなってしまうときもあるが、若い方々は、自分らしい飲み方の解釈を今回のような展示にしてみたりと、我々ではできないような発想をする。その辺をなるべく壊さないように気をつけて連携していきたい」とのこと。企業とともにさまざまなプロジェクトを手掛ける渋谷未来デザインとしても、「企業の思い、行政の思い、そして今回は学生の皆さまになるが、そうしたプレイヤーの思い、その3つをどのように交わらせ、Win-Win にするかが大事。渋谷スマートリンキングプロジェクトでは、その3つが重なって最大限のものができているのではないか」(長田氏)と、プロジェクトの成果を語りました。
スマドリ(株)は今後も大学生との共創イベントを企画しており、「これまで以上に日常生活でスマドリを実践してもらえるような取り組みを進めたい。スマドリミーツはそのための体験の場でもある」と語る元田氏。松澤氏は「渋谷区というのは、なにかこう、おもちゃ箱をひっくり返したような楽しい街。どんな方も楽しめる街であることはすごく大切だし、そのためにも産官学の連携を今後もどんどん進めたい。今はAIで知りたいこともすぐ調べられるような時代だが、人と人との出会いによって生まれる化学反応や新しいアイデアが大事なのだと思う。そのために、飲める人も飲まない人も多様な選択肢があるなかで、この場所の通り“ミーツ(meets)”が増えていくことを渋谷区としてもぜひ応援したい」と、今後に向けた抱負を語ってくれました。
飲む飲まないでなく“自分ならどう楽しむか”
続いて、今回の展示イベントを企画した跡見学園女子大学の学生の方々が登壇し、イベントに込めた思いや狙いについて語りました。「お酒を飲む飲まないだけでなく、どう楽しむかという点に着目しつつ、歴史を旅しながら“自分ならどう楽しむか”を考えてもらえるような企画を目指した」(リーダーの出沼さん)という「タイムトラベル展」。来場者は古代、中世、大航海時代、江戸時代、禁酒法時代、そしてスマドリが生まれた現代と、時間旅行のように6つの時代を旅しながら、クイズも交えつつ、時代ごとに異なる価値観の体験を重ねるなかで、「お酒との関わり方は1つでなく、変化してきたものなんだ」という気づきを自然に得られるような構成を目指したとしています。
Z世代の多くは「自分に合った飲み方を探したい」と感じながらも、従来の飲酒文化や意識については「飲まなければいけない雰囲気があるのでは?」「どう楽しめばいいかわからない」など、どこか距離感や戸惑いを感じている人も少なくないそう。そうした課題に対して、新しい価値観を一方的に提示するのではなく、自然に考え方が広がるような体験をつくる必要があると考えたという学生の皆さん。コンテンツ制作にあたっては、お酒との関わり方は時代とともに、社会・文化・人々との関係性のなかで楽しみ方や意味を変えてきた点に着目したとのこと。今の当たり前は絶対的なものではなく、常に変化し続けるもの。そこで本企画では、スマドリを、単に楽しむだけでなく自分に合った飲み方を選べる価値観として捉え直し、どのように関わるかを一人ひとりが選べることに価値があるという考え方で、3つの体験を設計したとしています。
各時代をイメージした5つのカクテルが登場
1つ目の体験「MEET THE HISTORY」は、6つの時代を追体験しながら、「その時代に自分が生きていたらどう感じるか」という視点を持つとともに、お酒との関わり方は一つでなく変化するものという気づきを得ていくというもの。そして、それぞれの時代をイメージして開発したというオリジナルカクテルを楽しむ体験が「MEET THE COCKTAIL」となります。カクテルを手に取ることで、各時代に生きた人々がどのような気持ちでお酒を飲んでいたのかといった想像を広げてもらえるよう、フレーバーだけでなくグラスの形状・色・質感なども重視。没入感を得られるようなカクテルを目指したとしています。そのえで、自身の飲み方を考える「MEET YOUR STYLE」は、自分らしい「お酒のある場」との付き合い方や理想の形を描いてもらう体験となります。どのような場で、誰とどう関わるのか、飲む飲まないをどう選ぶのか。自分自身のスタイルを「飲み方ボード」に飾っていくという体験をしたのち、そのメモ用紙は持ち帰ることで、気付きが行動へとつながる設計にしたとしています。
イベントでの体験を日常へ持ち帰ろう
今回のイベントを企画した跡見学園女子大学 中西哲准教授のゼミのチームは6名(リーダーの出沼さん、クイズ担当の小川さん、動画担当の亀田さん[左上]、イラスト担当の岸さん[右上]、カクテル担当の児玉さん[左下]、副リーダーの渋澤さん[右下]
発表会では、学生の方々のガイドで5つの時代を追体験する「タイムトラベル内覧ツアー」も実施され、お酒は時代とともに形を変えており、人々はその都度、自分に合った飲み方を選んできたという歴史がつまびらかにされていきました。偶然の発酵から生まれた自然の恵み、気候や体質に合わせた飲み方の工夫、状況に応じて安全な選択をする知恵、日常のなかで無理なく楽しむ姿勢、限られた環境でも工夫して楽しむ創造性etc、「これらはすべて現代のスマートドリンキングにつながる価値観でもあるという学びが得られる」という今回のイベント。飲む飲まないを選べること、自分に合った量や飲み方を知ること、そして楽しむための工夫をすること。お酒の歴史を旅することで、スマドリは現代だけの新しい考え方ではなく、人類がずっと持ち続けてきた視点でもあることに気づける体験設計になっているとしています。
そのうえで、「目指したのはスマドリを知識で終わらせないこと」と語る学生の皆さま。イベントを通してて来場者一人ひとりが、「自分はどのようにお酒と関わりたいか」を考え、その選択肢を各自が持ち帰ることによって、日常のなかで自然とスマドリを浸透させていくことが、今回の企画を通して実現したい姿と語ってくれました。
「タイムトラベル展 ~一杯から始まる、時代の旅~」概要
- タイトル
- タイムトラベル展 ~一杯から始まる、時代の旅~
- 開催場所
- SUMADORI Meets(スマドリミーツ)
東京都渋谷区神宮前4丁目11-6 プレファス表参道 2F - 開催期間
- 2026年5月13日(水)~5月31日(日)
- 営業時間
- 火曜日~木曜日:12:00~20:00(ラストオーダー 19:30)
金曜日~日曜日:12:00~23:00(ラストオーダー 22:00) - 内容
- 時代ごとのイラスト展示、オリジナルカクテル提供、「理想の飲み方ボード」体験
※ すべてのカクテルはノンアルコールです。 - Webサイト
- スマドリミーツ|SUMADORI Meets 公式サイト
スマドリミーツ|SUMADORI Meets Instagram
渋谷スマートドリンキングプロジェクト 公式サイト























