大阪から世界へ。ヤッホーブルーイング大阪醸造所 よなよなビアライズ開業!

ヤッホーブルーイング大阪醸造所 よなよなビアライズ

ヤッホーブルーイングは2026年7月23日(木)、大阪府泉佐野市による独自の補助金制度とクラウドファンディングを組み合わせた「#ふるさと納税3.0」(※1)を活用した新施設「ヤッホーブルーイング大阪醸造所 よなよなビアライズ(以下、よなよなビアライズ)」を開業しました。

本記事では、7月23日(木)に同施設で執り行われた開業式典の様子等を交えてレポートします。

※1 ふるさと納税型クラウドファンディングの一種で、企業(または個人事業主等)と自治体が共同してプロジェクトを立ち上げ、ふるさと納税の寄附者による支援で、新たな地場産品を創り出す仕組み

 

単なるビール工場を超えた体験型ブルワリーへ

ヤッホーブルーイング大阪醸造所 よなよなビアライズ

ヤッホーブルーイングとして、佐久醸造所(長野)、御代田醸造所(長野)、そらとしば by よなよなエール(北海道)、よなよな東京ブルワリー(東京)に続く5箇所目の生産拠点であると同時に、「単なるビール工場の枠を超え、クラフトビールを通じて新しいビアエンターテインメントを提供する体感型ブルワリー」(ヤッホーブルーイング井出氏)を目指して誕生したというよなよなビアライズ。施設では、個性豊かなクラフトビールの味や香りを楽しめるだけでなく、ビールの奥深い世界を学べる企画や、ビール片手にくつろげる多彩な空間も用意されているとのこと。ゲームやイベントといった体験型コンテンツも展開し、多様なクラフトビールの魅力を、あらゆる角度から楽しんでもらえるよう設計したとしています。

 

開業までに6年をかけた一大プロジェクト

ヤッホーブルーイング大阪醸造所 よなよなビアライズ

2020年に泉佐野市からヤッホーブルーイングへ声を掛ける形ではじまったという両者のコラボレーションは、泉佐野市のふるさと納税型クラウドファンディング「#ふるさと納税3.0」を活用した取り組みということで、2021年9月に「大阪ブルワリー(仮称)創造プロジェクト」として始動。2022年1月には事業化が決定したのち、2025年1月の着工を経て2025年12月に建物が竣工し、今回、2026年7月23日(木)の開業を迎えました。

「ここをスーパーテンターテインメントの地に」(ヤッホー井出社長コメント)

ヤッホーブルーイング 代表取締役社長 井手直行(いで・なおゆき)氏[ニックネーム:てんちょ]

ヤッホーブルーイング 代表取締役社長 井手直行(いで・なおゆき)氏[ニックネーム:てんちょ]

2020年10月頃から泉佐野市さんから何度も熱心なお声掛けをいただいて、今回のきっかけとなるプロジェクトが発足したのが2021年。丸6年かかったが、「#ふるさと納税3.0」の仕組みを通じて全国の方々にご支援をいただいた結果、こんなにすごいことができるようになった。(施設内を)なんとなく雰囲気を見ていただくと分かるように、我々はよなよなビアライズを、ワクワクするような楽しい施設にしたかったし、「こんな製造現場って、日本中、世界中を探しても無いんじゃないか」というものを志してつくった。ヤッホーブルーイングは自社の事業ドメインを「ビールを中心としたエンターテイメント事業」と定義付けている。今回の施設は、ビールを通してエンターテイメントを提供するうえで、現時点で最高の場所だと思う。我々のスタッフは製造業らしからぬエンターテイメント性を持っており、私を含めて、ソフト面で、人を通して楽しいことをつくり出せるという点を強みにしている。まずは完成した醸造設備で「よなよなエール」を製造して、泉佐野市ふるさと納税の返礼品としてご提供しながら、今後は、泉佐野市、関西、ひいては全国のクラフトビールシーンを盛りあげていきたい。関西空港経由で世界中から人を集め、「日本では泉佐野市のよなよなビアライズというところがスーパーエンターテイメントの地だ」と、世界中に轟かせられるよう盛りあげていきたい。

「泉佐野市を代表するにぎわい拠点に」(千代松泉佐野市長コメント)

大阪府泉佐野市市長 千代松大耕(ちよまつ・ひろやす)氏

大阪府泉佐野市市長 千代松大耕(ちよまつ・ひろやす)氏

2021年9月にヤッホーブルーイング社さんと基本合意書を締結させていただいてから、昨年1月に起工式を行って今回のオープンを迎えるまで約5年間。当初はコロナ禍の真っ只中だったり、その後は建築資材の大変な高騰があったりと、いろいろ課題もあったが本日を迎えることができた。ヤッホーブルーイング社の皆さまに心からの敬意と深い感謝を申し上げたい。また、今回の誘致を実現してくれた泉佐野市のふるさと納税チーム担当職員たちにも心からのねぎらいの言葉を贈りたい。泉佐野市の「#ふるさと納税3.0」という取り組みを通じてよなよなビアライズをオープンできたのは、ヤッホーブルーイング社さんが全国で多くの方々に愛されている証だと思う。先ほど、てんちょさんから胸がワクワクするようなお話をいろいろ聞かせていただいた。今後はヤッホーブルーイング社さんが世界に発信できるような、さまざまな取り組みを展開していただけるということで、泉佐野市としてもしっかりと、ともに歩んでいきたい。お隣の敷地では、ジェラートと生ハムの体験施設が秋のオープンを目指して本日起工式を迎える。各施設が相乗効果を発揮しながら、このりんくうエリアが、これから泉佐野市を代表するにぎわい拠点になっていくのは間違いないと考えている。それぞれの取り組みに対して、しっかり応援させていただきたい。

「ナイトタイムエコノミーの実証実験も」(溝畑大阪環境局理事長コメント)

大阪環境局 理事長 溝畑宏(みぞはた・ひろし)氏

大阪環境局 理事長 溝畑宏(みぞはた・ひろし)氏

昨年大成功に終わった大阪・関西万博でも、空港の玄関口となる泉佐野市の皆さまには観光客の方々の受け入れということをしっかりやっていただけた。まずは泉佐野市の関係者の皆さまに感謝したい。私は2006年、当時はJリーグクラブの社長としてドイツを訪れてワールドカップを見て回ったが、ドイツで印象的だったのは、どこへ行ってもビールのお店があって、多くの人々が音楽のなかでビール飲みながら遅い時間まで楽しむという文化があった点だ。私は現在「2030年に大阪をアジアNo.1の国際観光都市にしたい」という思いで取り組んでいるが、今後の大阪の大きな課題のひとつとして「ナイトタイムエコノミー」というものを強く意識している。今後は千代松市長、てんちょさんともタッグを組んで、できれば今年の冬にナイトタイムエコノミーの実証実験も行っていければと思っている。将来的には世界中の方が空港に着いたあと、あるいは空港から帰る前に、ちょっとビールを飲んでエンターテインメントを楽しんだり、新しい出会いや感動を体験できる場になるよう、全力で応援していきたい。

「ふるさと納税活用した地方創生の成功事例に」(ヤッホー谷氏コメント)

ヤッホーブルーイング大阪醸造所 よなよなビアライズ 事業責任者 谷篤実(たに・あつし)氏[ニックネーム:ジャカ]

ヤッホーブルーイング大阪醸造所 よなよなビアライズ 事業責任者 谷篤実(たに・あつし)氏[ニックネーム:ジャカ]

このプロジェクトに5年以上関わって、ついにこの日を迎えることができた。市役所の皆さま、商工会の皆さま、青年会議所の皆さま等々、泉佐野市のいろいろな方々にお世話になって、ようやく今この場所に立てているのだと、改めて実感している。感無量だが、今日ははじまりの日でもあって、ここからまたスタートしなければいけないという緊張もある。私たちは地域の活性化にも焦点を当てている。今後は、りんくうタウン、ひいては大阪のさらなる活性化に、どのように手伝いができるかもポイントになると思う。6月にはエリア内の事業者さまとともに「まちづくりビジョンマップ」を発表させていただいた。昨年は大阪・関西万博が大成功に終わったが、これからの大阪は、さらにたくさんのワクワクが待っていると思う。そこで私たちにどんなお手伝いができるかを考え、地域の皆さまとともにワクワクをつくっていくことが大事だと考えている。今年の秋頃には施設向かいの「りんくうアイスパーク」で大きなイベントもできればと思っているし、今後も、よなよなビアライズが「ふるさと納税制度を活用して地方創生に成功した事例」として語り継がれるような施設になるよう、頑張っていきたい。

 

自分で注げるタップエリア&14種が繋がるタップエリア

ヤッホーブルーイング大阪醸造所 よなよなビアライズ「KURADASHI TAP」

「KURADASHI TAP」

ヤッホーブルーイング大阪醸造所 よなよなビアライズ「YORIDORI TAP」

「YORIDORI TAP」

今回開業したよなよなビアライズの見どころをいくつかご紹介すると、まずは建屋の入口近く、広々としたタップルームの中央に、醸造エリアとつながった5つのタンクが並ぶ「KURADASHI TAP」があります。醸造所内のタンクにつながったパイプから新鮮なビールが直送されているというタップ(ビールの注ぎ口)エリアで、来場者は専用タップから自分でビールをグラスに注いで楽しむことができるとのこと。開業期は、同社フラッグシップビール「よなよなエール」の無ろ過(※2)を提供していく予定。また、「KURADASHI TAP」の裏手には、定番製品のほか、エリア限定製品も含めて最大14種類におよぶクラフトビールがつながる「YORIDORI TAP」も設置。多彩なクラフトビールの飲み比べに加えて、ビールの味わいを引き立てるワンハンドフードやビールが飲めない方向けのソフトドリンクの提供も行うとしています。

※2 製造工程の最後に、液色を澄ませ、酵母などの濁りを除去する「ろ過」工程をあえて省くことにより、ビール本来の風味を引き出しているというビール

ヤッホーブルーイング大阪醸造所 よなよなビアライズ タップルーム

タップルーム

さらに、タップルームから醸造エリアにかけては、施設奥に描かれた高さ11.5m×横幅14mの壁面アート、そして「よなよなエール」を象徴する「月」をはじめ、多様な人や生物がビールを片手に思い思いに楽しむ平和な世界観が大きく描かれています。タップルームと醸造エリアはガラスで仕切られており、ブルワー(醸造士)の作業場を眺めながらビールやフードを楽しむこともできようになっているとしています。

 

自分好みにデコレーションした缶の巻き締め体験も

ヤッホーブルーイング大阪醸造所 よなよなビアライズ

BEER LOG CAN

このほか、館内には「クラフトビールづくりはブルワーの好奇心や閃き(アート)と、緻密な科学的アプローチ(サイエンス)から生まれている」との考え方から、クラフトビールのアートとサイエンスを、ビアスタイル(ビールの種類)の紹介や副原料の展示、書籍の様々な切り口から紹介するという展示エリア「Brewing is Art & Science」エリアも用意されました。また、来場者が自分で自由にデコレーションしたよなよなビアライズ限定ラベルを空缶に貼ったうえで、醸造所で使う缶蓋の「巻き締め機」で自ら缶を締めることができるという体験型コンテンツも用意。完成した缶は持ち帰り可能で、思い出づくりにおすすめとのことです。そのほかにも、オリジナルフォトスポット、不定期に開催されるホップの香りを当てるゲーム、ビールを片手に楽しめるボードゲーム、関西限定グッズをはじめとしたオリジナルグッズを販売する「4747SHOP」等々、本施設でしか体験できないコンテンツを多数提供しているとしています。

 

屋外にはハーブに囲まれた席や芝生エリア

ヤッホーブルーイング大阪醸造所 よなよなビアライズ「プッハーガーデン」

ハーブに囲まれた席(プッハーガーデン)

よなよなビアライズは、屋外にも多彩な設備・コンテンツが用意されています。建物正面にはフラッグシップビール「よなよなエール」が大きく描かれており、中央の展望スペースから「よなよなエール」を飲んでいるような写真も撮影可能。また、自然に囲まれた空間で多様な過ごし方ができるよう設計したという「プッハーガーデン」には、ハーブに囲まれた席や芝生、さらにビールの原材料「麦芽」の麦穂をイメージしたエリアなど、さまざまなスペースが用意されており、家族や友人とともに、あるいはお一人でもクラフトビールを存分に楽しめるとのこと。このほか、アメリカのクラフトビールシーンで人気というゲーム「コーンホール(※3)」等のコンテンツや、週末にはキッチンカーによるフード提供も予定しているとしています。

※3 クラフトビールの本場アメリカ発祥のゲームで、ボードに向かって袋を投げ、得点を競い合うルール

 

醸造所見学ツアーの初回予約枠は約1時間で完売

ヤッホーブルーイング大阪醸造所 よなよなビアライズ 「よなよなビアライズ 大人の醸造所見学ツアー」

そして、よなよなビアライズ最大の見どころのひとつと言えるのが、実際にクラフトビールを製造している現場に足を踏み入れ、その製造過程を体感できるという見学ツアー「よなよなビアライズ 大人の醸造所見学ツアー」です。スタッフからビールのつくり方や歴史を学びながら、醸造所エリア内での設備見学、蔵出しビール(タンクから出したばかりの新鮮なビール)の試飲、ビールのテイスティングなどが楽しめるというコンテンツで、すでに7月23日(木)~8月30日(日)までの全55回672名分の予約枠は、7月1日(水)の販売開始からおよそ1時間で完売したそう。9月分の予約枠は8月3日(月)12時に先着販売がスタートしました。

 

りんくうエリア事業者との連携も続々スタート

このほか、ヤッホーブルーイングは今回の開業に合わせて、りんくうエリアにおける隣地事業者との協業施策や大阪市内でのさまざまな施策もスタートさせています。

プレミアム・アウトレットのクーポンシートがプレゼント

ヤッホーブルーイング大阪醸造所 よなよなビアライズ りんくうプレミアム・アウトレット

近隣の商業施設「りんくうプレミアム・アウトレット」でのお買い物がお得になるというキャンペーンがスタート。同施設のインフォメーションセンターで、よなよなビアライズの入場チケット、または利用レシートを提示すると、約100店舗で使えるクーポンシートがプレゼントされるとのことです。
※ 実施期間:2026年7月23日(木)~9月28日(月)

OMO関西空港では「よなよなご近所ビアガーデン」が開催

ヤッホーブルーイング大阪醸造所 よなよなビアライズ 「OMO関西空港 by 星野リゾート」

泉佐野市のホテル「OMO関西空港 by 星野リゾート」の最上階(22階)にある、「よなよなエール」プロデュースのクラフトビアバー「よなよなムーンウォーク」では、7月23日(木)から10月31日(水)まで、「よなよなご近所ビアガーデン」が開催されています。機内食カートを模した「ご近所おつまみカート」で販売するという、ご近所さん自慢のおつまみや、泉佐野市の形にデザインしたプレートでの飲み比べセットを楽しめるとのこと。
※ 営業時間 17:00〜23:00 (ラストオーダー 22:30)

ルクア大阪ではクラフトビール体験イベント

ヤッホーブルーイング大阪醸造所 よなよなビアライズ 「キッチン&マーケット」

大阪駅直結の商業施設「ルクア大阪」では、地下2階の「キッチン&マーケット」にて、7月24日(金)〜8月27日(木)の期間限定でクラフトビールフェアが開催されています。 自分好みのクラフトビールを発見できる試飲会や、お惣菜とのペアリングなどを実施しているとのことです。
※ 実施内容の詳細は店頭でご確認ください

関西エリアを中心に屋外広告やCMを放映

ヤッホーブルーイング大阪醸造所 よなよなビアライズ

このほか、ヤッホーブルーイングはよなよなビアライズ開業に合わせ、大阪市内を中心に屋外広告を掲示するほか、9月からは同社初となる関西エリアでのCMの放映を予定しているとのことです。

 

10月からは返礼品申込がスタート

ヤッホーブルーイング大阪醸造所 よなよなビアライズで製造される「よなよなエール」

よなよなビアライズで製造した「よなよなエール」

よなよなビアライズで製造した「よなよなエール」(限定デザイン)については、生産準備が整い次第、施設内の「4747SHOP」で発売を予定。本商品は大阪版のデザインになっており、10月からは泉佐野市ふるさと納税の返礼品としての申し込みもスタートし、順次提供予定としています。

今後は府内外からの集客を目指し、年間約7万人の来場を目標にしているというよなよなビアライズ。ヤッホーブルーイングとしては同施設単体での取り組みに留まらず、クラフトビールを通じた地域活性化を目指し、周辺エリアの活用や地元事業者との連携をさらに強化していく方針。6月には泉佐野市りんくうエリアのさらなる発展に向け、地域で活動する16の事業者とともに市公認の「まちづくりビジョンマップ」も策定しており、開業後は地域活性化にむけたイベントや取り組みも積極的に推進していくとしています。

 

「ヤッホーブルーイング大阪醸造所 よなよなビアライズ」概要

名称
ヤッホーブルーイング大阪醸造所 よなよなビアライズ
所在地
大阪府泉佐野市りんくう往来北1-24
アクセス
JR西日本・南海電鉄「りんくうタウン駅」徒歩4分/駐車場なし
開業日
2026年7月23日(木)
営業日
金・土・日
※ 営業日は今後拡大を予定しています
営業時間
11時~18時(L.O.17時30分)
座席数
屋内64席+屋外80席
敷地面積/延床面積
8256.35㎡/約2000㎡
製造能力
約900kL/年
事業主
株式会社ヤッホーブルーイング
構造
鉄骨造2階
その他
現金不可
Webサイト
ヤッホーブルーイング大阪醸造所 よなよなビアライズ 公式サイト

 

山本兼司
この記事を書いた人
山本兼司
■「Always Love Beer(オールウェイズ・ラブ・ビール)」代表
記者として工業専門誌で2年、編集ライターとしてライフスタイル雑誌で3年勤務したのち、フリーランスへ。2016年6月に当サイトを立ち上げ、企画、編集、取材ライティング、撮影、デザイン、コーディング等を担当。2021年5月に合同会社しおりワークスを立ち上げ、代表に就任。
HP:https://www.shioriworks.com/